写真は、比叡山の飯室谷不動堂にいらっしゃった

酒井大阿闍梨さまに書いていただいた、色紙です。

ご縁あって、一時期、

酒井雄哉あじゃりさまに会いに

比叡山に通ったことがありました。

訃報を聞いたのは2013年。ほんとに悲しかったです。

いつもおだやかな表情でお話されるお顔が、印象的で

なぜか、亡くなるなんてことがないような気がしていたものです。

お墓参りに行きたいねと言いながら、もう三年以上も経ってしまいました。

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その人の生涯においてどんな人と出会ったか、

それによってその人の人生が決定するといえます。

出会いによって、人は新しい人生を生きるのです。

出会いの機会は、向こうの方からやってきます。

その直前までは何も知らなかった出会いのチャンスが

ふいに恵まれます。

その縁(えにし)を授かるのは、人間の力ではない、

大いなるものの力によるのだと思います。

良きご縁はすべて神からの授かりものです。

しかし、自から求めつづけているからこそ、

縁(えにし)を授かるのです。

出会いは、人生の起点です。

ところが、出会いがつねに

良き幸せをもたらすとは限りません。

幸せの出会いとなるかどうか、

それは心がけとその人の徳分によって

どのようにも変わっていきます。

大いなるものから授かった縁(えにし)として

心をこめた真剣な関わり方をする限り、

素晴らしい人生が開かれるでしょう。

「愛のある人生を」春陽堂書店 駒井茂春著